整備管理者の求人は35欄で比べる
整備管理者の求人には、「資格を生かせる」「整備経験者歓迎」「運行管理者と兼務」「選任前研修を支援」といった説明があります。しかし、整備管理者は、車両を自分で修理するだけの仕事でも、点検表を集めるだけの事務でもありません。日常点検の方法、点検結果に基づく運行可否、定期点検と整備の計画、記録簿、車庫、運転者や整備員への指導監督まで、法令と整備管理規程に基づく権限が関係します[1][2][3]。
道路運送車両法は、対象となる自動車と台数を使用の本拠ごとに確認し、要件を備えた人から整備管理者を選任する仕組みを定めています[1][2]。使用者は職務執行に必要な権限を与え、選任後は15日以内に届け出ます[1][3]。求人に「整備管理者候補」と書かれていても、資格要件、選任予定日、対象営業所、担当車両、権限、届出、研修が決まっているとは限りません。
本記事では、仕事を「選任準備、日常点検、運行可否、定期点検・整備計画、整備実施・外注、記録・車庫、教育・引継ぎ」の7場面に分けます。各場面を「責任者、判断根拠、実施担当、残す記録、不在時手順」の5項目で確認します。7場面と5項目を掛けた35欄を埋めることで、肩書だけでは見えない責任と支援体制を比較できます。
この記事は、個別車両の走行可否、故障原因、修理方法、選任可否、研修期限、法令適合、賃金を断定するものではありません。車種、用途、台数、事業区分、営業所、改造、使用状況で必要な対応は変わります。応募時はe-Gov法令検索、国土交通省、管轄運輸支局の最新版を確認し、入社後は会社の整備管理規程、メーカー情報、整備事業者、正式な責任者の判断を優先してください。
7場面は選任前から引継ぎまでを追う
応募時点の資格確認だけで終わらず、日々の点検、車両を止める判断、整備計画、工場との連携、記録保存、休暇時の代行、退職時の引継ぎまでを一続きにします。
5項目は責任と作業を分ける
整備管理者が責任を持つこと、自ら実施する作業、運転者や整備員に実施させる作業、外部工場へ依頼する作業を分けます。実施者が別でも、確認と記録の流れが必要です。
求人票は代表車両一台で具体化する
面接では、代表車両について、出庫前の異常発見から使用保留、確認、修理依頼、復帰、記録までを聞きます。「車両管理全般」という一語を実際の時刻、担当者、書類、連絡先へ分解します。
整備管理者と自動車整備士を分ける
整備管理者は使用者から選任され、事業場の車両管理に必要な権限を持つ立場です。自動車整備士は技能検定に基づく資格です。自動車整備士資格は整備管理者の選任要件の一つになり得ますが、資格を持つだけで特定営業所の整備管理者へ自動的に選任されるわけではありません[2][5]。
整備管理者は管理と判断の責任を担う
日常点検の実施方法、点検結果に基づく運行可否、定期点検、必要な整備、実施計画、記録簿、車庫、指導監督が主な権限です[2][3]。会社は権限を明確にし、必要な情報と時間を確保する必要があります。
自動車整備士資格は選任要件の一経路になる
施行規則は、一級、二級または三級の自動車整備士技能検定に合格した人を選任要件の一つにしています[2]。どの資格でも担当車両の経験や会社手順が不要になるわけではありません。
実作業を外注しても管理工程は残る
定期点検や修理を認証工場などへ依頼する会社でも、対象車両、時期、依頼内容、結果、未処理事項、復帰条件、記録を管理する工程が残ります。求人では工場作業の有無と管理責任を別々に聞きます。
選任が必要な営業所と車両を確認する
整備管理者の選任対象は、車両の用途、乗車定員、車両総重量、事業用・自家用、台数などで異なります[1][2][5]。国土交通省は、事業用のバス、トラック、タクシーなどについて代表的な選任基準を案内していますが、応募先の対象は施行規則と管轄運輸支局へ戻して確認します[3][5]。
会社全体ではなく使用の本拠で数える
複数営業所の全車両数だけを聞いても、応募する営業所の選任義務は分かりません。車検証上の使用の本拠、営業所に属する車両、用途、車種、台数を確認します。
増車・減車と車種変更も追う
- 新規営業所の開設予定
- 増車と減車の時期
- 事業用と自家用の区分
- バス、トラック、タクシー等の用途
- 乗車定員と車両総重量
- 軽自動車を含む対象範囲
現在の台数だけでなく、入社後の事業計画で選任状態が変わるかを聞きます。
兼務先の車両を一つの表にしない
他営業所や別事業の車両を担当すると説明された場合、どの使用の本拠で選任され、どの規程と記録を使うのかを分けます。個別の兼務可否は最新の運用と管轄運輸支局へ確認します。
選任要件は二つの経路を混同しない
施行規則は、対象と同種類の自動車について点検・整備または整備管理の実務経験を2年以上有し、地方運輸局長の研修を修了した人、または一級から三級の自動車整備士技能検定に合格した人などを選任要件としています[2][5]。求人の「経験者」は、何の経験を指すか確認が必要です。
実務経験は同種類の自動車との関係を見る
整備工場勤務年数だけで結論を出さず、対象車両と同種類の自動車について、点検、整備、整備管理のどの業務を、どの期間担当したかを確認します[2][6]。証明方法は会社と管轄運輸支局へ確認します。
選任前研修は経験年数の代わりではない
大阪運輸支局の2026年度案内は、選任時に研修修了と実務経験の両条件を満たせばよく、順序は問わないと説明しています[6]。研修を受けただけで2年の実務経験が生じるわけではありません。
選任予定と候補者登録を分ける
- 資格要件のどの経路を使うか
- 実務経験を誰が証明するか
- 選任前研修の修了日
- 選任する使用の本拠
- 選任予定日と届出担当
- 選任後に与えられる権限
将来候補として採用する場合は、選任までの担当業務と指導者も確認します。
選任前研修と選任後研修を分ける
名称が似ていますが、選任前研修は実務経験を基礎に選任要件を満たす経路で関係し、選任後研修は運送事業者で選任された整備管理者が受講する研修です[6][7]。対象、時期、申込方法を同じ扱いにしません。
選任前研修は実施年度の案内で申し込む
2026年度の大阪運輸支局案内は、対象、日程、予約方法、研修時間を掲載しています[6]。地域や時期で受付方法が異なるため、古い申込書や民間まとめ記事だけで準備しません。
選任後研修は会社側の管理も確認する
運輸支局の案内は、選任後研修の受講対象と周期を示しています[5][7]。求人では、受講期限の管理者、勤務扱い、申込、受講環境、修了記録の保管を聞きます。
費用と勤務時間を具体化する
- 受講料と予約手数料の負担
- 研修時間を勤務として扱うか
- 会場までの交通費
- オンライン受講の端末と通信
- 受講日の代替担当
- 修了証明書の保管と再確認
「研修支援あり」だけでは範囲が分からないため、労働条件と社内規程で確認します。
整備管理規程と選任届を確認する
国土交通省は、整備管理者を選任する際に整備管理規程を作成する必要があると案内しています[3]。事業用自動車の規程例には、選任、補助者、運行管理者との連携、権限、日常点検、定期点検、記録などが示されています[8]。規程例は各社の規程そのものではないため、応募先の現行版へ戻します。
選任後15日以内の届出担当を決める
道路運送車両法と公式案内は、整備管理者の選任後15日以内の届出を示しています[1][3]。本人が候補書類を出すことと、事業者が正式に届出を完了することを分けます。
規程の対象車両と版を確認する
営業所移転、増車、補助者変更、整備工場変更、記録システム変更があるとき、規程や別表の更新が必要になる場合があります。施行日、改定者、周知方法を確認します。
権限を与えず名義だけ置かない
車両を止める判断に必要な情報、整備予算、代車、工場予約、経営者への報告経路がなければ、書類上の肩書だけになりかねません。誰の承認が必要で、緊急時にどこまで保留できるかを聞きます。
35欄の管理境界表で担当範囲を比べる
次の表は法定様式ではなく、応募者が求人の実態を確認するための独自表です。公開求人で分かる欄、面接で聞く欄、入社後に規程で確かめる欄を分けます。空欄は推測で埋めず、確認先と期限を残します。
| 管理場面 | 責任者 | 判断根拠 | 実施担当 | 残す記録 | 不在時手順 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. 選任準備 | 使用者・選任担当 | 車種・台数・資格要件 | 証明書と規程の確認 | 経歴・研修・届出 | 選任前の権限を限定 |
| 2. 日常点検 | 整備管理者 | 点検基準・使用状況 | 運転者・整備員等 | 点検結果・異常 | 補助者と連絡先を定める |
| 3. 運行可否 | 整備管理者 | 点検結果・技術確認 | 情報収集は分担 | 判断者・時刻・条件 | 疑義時は使用を保留 |
| 4. 定期点検・計画 | 整備管理者 | 法定時期・走行・履歴 | 自社または整備工場 | 計画・予約・完了 | 期限と代替担当を共有 |
| 5. 整備・外注 | 整備管理者 | 故障・点検・見積 | 整備員・認証工場等 | 依頼・作業・確認 | 緊急工場と承認線を定める |
| 6. 記録・車庫 | 整備管理者 | 規程・保存要件 | 入力と照合を分担 | 記録簿・鍵・配置 | 原本と権限を引き継ぐ |
| 7. 教育・引継ぎ | 使用者・整備管理者 | 研修・規程・変更点 | 管理者・補助者 | 受講・教育・残件 | 後任と代行者を確定 |
責任者と実施担当が同じとは限らない
運転者が日常点検を行い、整備工場が定期点検や修理を行う場合でも、実施方法、結果確認、運行可否、計画、記録を誰が管理するかを確認します。
判断根拠は感覚だけにしない
点検表、メーカー情報、整備記録、警告、走行距離、使用環境、工場の確認、法令、社内基準を分けます。個人の経験だけで使用可否を決めたことにしません。
不在時手順は連絡先だけで終えない
整備管理者が休暇、研修、出張、夜間で不在のとき、補助者の範囲、使用保留、次の連絡先、代車、緊急工場、結果報告までを定めます。
日常点検は実施方法と結果確認を分ける
国土交通省は、事業用自動車について1日1回、運行開始前の日常点検を案内しています[3]。整備管理者の権限には、実施方法を定め、点検結果に基づいて運行可否を決めることが含まれます[2][3]。点検を運転者が行う会社でも、異常の上げ方と確認者が必要です。
車種別の点検方法へ戻す
ブレーキ、タイヤ、灯火、液量など一般的な項目だけでなく、架装、連結、福祉装置、冷凍機、特殊装置など担当車両の情報を確認します。記事の一覧だけで点検手順を置き換えません。
異常なしの印だけで終えない
- 点検した人と時刻
- 車両番号と走行距離
- 異常を認めた項目
- 前日の運行で気付いた点
- 報告先と使用保留
- 再確認と運行可否の決定者
記録媒体が紙でもシステムでも、実施者と判断者を追えるかを見ます。
点呼と日常点検を同じ印にしない
運行管理者による点呼と、整備管理側の日常点検・運行可否は目的と根拠が異なります。連携は必要ですが、一方の実施だけで他方も完了したことにしません。
運行可否は点検結果から決定する
施行規則は、日常点検の結果に基づき運行可否を決定する権限を整備管理者に与えるよう定めています[2]。求人では、異常車両を止めた後に、確認、修理、代車、配車、荷主連絡へどうつなぐかを確認します。
使用保留と修理確定を分ける
異音や警告灯の原因をその場で断定できなくても、安全確認が終わるまで使用を保留する手順は作れます。整備管理者が全故障を自分で診断する前提にしません。
運行管理者と配車へ同じ情報を渡す
使用不可または条件付き使用の判断が出たら、対象車両、期間、代車、再確認条件を運行管理者と配車へ伝えます。納期を理由に無承認で車両を戻さない流れを確認します。
復帰条件と判断者を記録する
部品交換、工場確認、試運転、警告消去など、何をもって使用へ戻すかは故障と会社手順で異なります。確認した事実、日時、実施者、判断者を残します。
定期点検と整備計画を求人で確認する
国土交通省は、事業用自動車の定期点検と、整備管理者による実施計画を案内しています[3]。求人では、保有台数と工場能力、繁忙期、代車、部品調達を含め、期限内に実施できる体制を聞きます。
計画は車検日だけで作らない
定期点検、車検、タイヤ、消耗品、メーカーの点検情報、故障履歴、走行距離、季節、架装を一つの年間表で確認します。全車両が同じ周期とは限りません。
予約と配車停止を連携する
整備工場を予約しても、車両が運行へ割り当てられたままでは実施できません。入庫時刻、代車、回送、荷物、鍵、完了予定、遅延時の連絡を配車と共有します。
未実施と延期理由を残す
繁忙を理由に口頭で延期せず、対象、期限、理由、安全確認、代替日、承認者を記録します。法定期限や個別車両の安全判断は最新資料と責任者へ確認します。
整備外注は依頼から復帰まで管理する
外部工場へ依頼するとき、見積取得だけでなく、症状、点検結果、希望納期、作業範囲、追加作業の承認、完成確認、記録受領をつなぎます。自社で実作業をしない求人でも、調整と確認の仕事量があります。
依頼内容は症状と事実で伝える
「調子が悪い」だけでなく、発生時刻、走行条件、警告表示、音、振動、漏れ、再現性、運転者の報告を分けます。故障原因は工場の確認前に決めつけません。
追加作業の承認線を聞く
- 見積を承認できる金額範囲
- 追加故障が見つかった場合の連絡先
- 安全整備と予防整備の扱い
- 部品待ち中の代車手配
- 完成予定変更の配車連絡
- 請求書と作業記録の照合
整備管理者が予算責任まで単独で負うのか、代表者承認が必要かを確認します。
完成連絡だけで復帰させない
依頼内容、実施作業、未実施事項、交換部品、注意事項、次回確認を受け取り、会社手順に沿って使用復帰を決めます。
大型車のタイヤ管理は作業記録まで見る
国土交通省は大型車の車輪脱落事故防止について、計画的な交換、正しい作業、作業管理表、増し締め、日常点検などを案内しています[9]。また、制度運用の改正資料は、大型車を保有する場合のタイヤ脱着作業や増し締め等の保守管理を整備管理者の業務・役割へ明記した経緯を示しています[12]。大型車を担当する求人では、タイヤ作業を誰が行い、誰が確認し、走行後の増し締めをどう管理するかを聞きます。
タイヤ脱着の実施者と確認者を分ける
自社作業、出張作業、工場入庫のどれでも、作業者、使用部品、締付け、確認、記録、再確認の担当を分けます。個別の作業方法は公式資料、メーカー、整備事業者の指示へ戻します。
増し締め時期を配車へ渡す
走行後の確認が必要な場合、対象車両、距離または時期、実施場所、担当者を配車と運転者へ伝えます。車両が遠方便へ出た後に記録だけ残る運用を避けます。
記録と現物の両方を確認する
作業管理表があっても実施確認が不十分なら安全は確保できません。現物確認、記録、担当者への聞き取りを会社手順に組み込みます。
補助者へ任せる範囲と教育を確認する
国土交通省は、整備管理者の補助者を置く場合、選任前研修の内容について教育する必要があると案内しています[3]。事業用の整備管理規程例では、補助者の任命、職務範囲、連携、結果報告の考え方が示されています[8]。規程例をそのまま各社へ当てはめず、現行規程を確認します。
補助者の氏名と範囲を周知する
補助者が誰で、どの勤務帯に、どの車両について、何を担当するのかを関係者へ知らせます。「詳しい人に聞く」という非公式な運用にしません。
疑義と故障時の連絡条件を決める
補助者が日常点検に関する職務を行う場合でも、疑義、故障、事故、規程外の事象を整備管理者へ上げる条件が必要です[8]。連絡不能時の使用保留と次順位者も決めます。
教育記録を更新する
車種追加、装置変更、規程改定、点検項目変更、記録システム変更があれば再教育します。教育日、内容、資料、理解確認を残します。
記録簿と車庫管理の実務を確認する
整備管理者の権限には、点検整備記録簿その他の記録簿と車庫の管理が含まれます[2][3]。求人では、入力事務だけか、欠落確認、原本管理、鍵、車両配置、使用停止表示まで担うかを聞きます。
記録は車両単位で追えるようにする
- 日常点検の結果
- 定期点検と車検
- 故障と必要な整備
- 外注依頼と作業結果
- タイヤと主要部品の履歴
- 使用保留と復帰判断
保存期間や様式は記録の種類で異なるため、最新法令と会社規程を確認します。
訂正履歴を消さない
車両番号、日付、走行距離、作業内容の誤りを直すとき、元記録、訂正理由、訂正者、確認者を追える方法を使います。未実施作業を後から実施済みにしません。
車庫の使用停止車を識別する
鍵、運行票、表示、システム状態を連動させ、使用停止車が誤って配車されないようにします。敷地内移動や工場回送の扱いも会社手順で確認します。
運行管理者との連携を分けて聞く
整備管理規程例は、整備管理者と運行管理者が運行計画、定期点検、配車、日常点検で連携する考え方を示しています[8]。一人が両方を兼ねる求人でも、法令上の役割と判断記録を混ぜません。
整備管理は車両の保安を扱う
日常点検、整備、使用可否、記録、車庫など、車両側の状態を管理します。運転者の健康、酒気、乗務割など運行管理側の確認とは目的が異なります。
運行管理は便と乗務を組み替える
車両を使用保留にした後の代車、乗務員、経路、時刻、荷主対応は運行管理や配車との連携が必要です。整備管理者一人へ全調整を集めない体制を確認します。
兼務は勤務時間と代行者を確認する
二つの役割を兼ねる場合、点呼集中と故障連絡が重なったときの分担、休憩、休日、研修中の代行者を聞きます。肩書手当だけでなく、実際の処理件数と応答時間を比べます。
夜間・休日の不在時手順を確認する
故障や警告は営業時間内だけに起こるとは限りません。夜間運行がある会社では、整備管理者が不在の時間、補助者、運行管理者、整備工場、ロードサービス、代車担当へどうつなぐかを確認します。
一人の私用電話へ集中させない
正式な当番、会社端末、記録方法、応答できない場合の次順位者を決めます。常時応答を求めるなら、勤務時間、待機、手当、休憩、代替者も確認します。
使用保留の初動を定める
原因が分からない段階でも、運転者を安全な場所へ止め、車両を使用保留にし、事実を集める手順を用意します。電話だけで修理方法を断定しません。
翌勤務へ未処理を渡す
工場回答待ち、部品待ち、代車、荷物、回送、追加確認、復帰判断を一覧にし、受領者と次の期限を残します。
労働条件は責任と拘束を一緒に見る
整備管理者求人は、整備作業、車両管理、配車、運行管理、総務を兼ねる場合があります。給与額だけでなく、担当台数、営業所数、夜間連絡、工場との移動、研修、残業、休日当番を同じ表へ置きます。
担当台数と車種構成を聞く
同じ20台でも、年式、用途、架装、走行距離、工場距離、予備車の有無で仕事量は変わります。故障件数など確認できない数字を推測せず、代表的な一週間の作業で聞きます。
管理者手当の対象を確認する
選任前の候補期間、正式選任後、補助者、兼務で手当がどう変わるかを確認します。固定残業代がある場合は、対象時間、金額、超過分、深夜・休日との関係を労働条件通知書で見ます。
呼出しと移動を記録する
退勤後の故障電話、工場への回送、早朝の復帰確認、休日の部品受領があるなら、勤怠入力、交通費、社用車、代休、代行者を聞きます。個別の労働時間判断は最新法令と会社の正式窓口へ確認します[11]。
面接では故障車一台の流れを聞く
抽象的な責任感ではなく、実際の場面を質問すると、権限と支援体制が見えます。応募者が故障を診断する試験ではなく、会社が安全に処理できる工程を説明できるかを確認します。
出庫前の異常を質問する
「運転者がタイヤの異常を報告した場合、誰が使用を保留し、誰が確認し、代車を誰へ依頼し、どの記録を残しますか」と聞きます。
走行中の警告を質問する
「夜間に警告灯の連絡があった場合、安全な停止、事実確認、整備管理者への連絡、工場、荷主、復帰判断を誰が担いますか」と聞きます。
点検期限と繁忙期の重複を質問する
「定期点検予定日に繁忙便が入った場合、車両をどう確保し、延期判断と記録を誰が管理しますか」と聞きます。納期だけで点検を動かさない説明があるかを見ます。
未経験・候補者は選任までの道筋を見る
自動車整備士資格がない未経験者が、入社直後に整備管理者へ選任されるとは限りません。対象と同種類の自動車に関する実務経験、選任前研修、証明、社内教育、選任手続が必要になり得ます[2][6]。
候補期間の仕事を確認する
- 日常点検結果の回収と照合
- 整備記録の整理
- 工場予約と車両回送の補助
- 部品・タイヤ履歴の入力
- 整備管理者への異常報告
- 規程と研修資料の学習
候補者が単独で運行可否を決める前提になっていないかを確認します。
実務経験の証明方法を早めに聞く
前職経験を使う場合、対象車種、期間、業務内容、証明者が必要になることがあります。退職後に証明を依頼できるかも含め、管轄運輸支局と会社へ確認します。
到達条件を35欄で評価する
7場面の責任者、根拠、担当、記録、不在時手順を説明できるかを見ます。期間だけで独り立ちを決めず、未達項目を教育へ戻します。
危険な求人・運用の兆候を見分ける
整備管理者は車両を安全に使うための管理責任に関わります。資格証の写しだけを求め、権限、時間、記録、代行者を用意しない求人には注意が必要です。
名義だけを先に求める
対象車両、選任営業所、規程、権限、届出、手当を説明せず、すぐ選任書類だけを求める場合は、正式な職務と支援を確認します。
異常車両の使用を急がせる
点検結果に疑義があるのに、便や売上を理由に確認前の出庫を求める運用では、使用保留と上申の手順を聞き直します。
記録を後から合わせる
未実施の点検を実施済みにする、別車両の結果を写す、判断者を置き換える、日付を一律に直すよう求める運用は避けます。
休暇でも無制限に対応させる
補助者、当番、代替者、勤怠、手当がないのに私用電話への常時応答を求める場合、実際の拘束と改善経路を確認します。
2社の求人は同じ35欄で比較する
工場併設の会社と全面外注の会社、日勤中心と夜間運行の会社では仕事が異なります。会社名だけでなく、応募する営業所、代表車両、勤務帯、工場体制をそろえて比較します。
確認済みと未確認を分ける
- 選任要件と選任予定日
- 使用の本拠と担当車両
- 35欄の責任と実施担当
- 補助者と不在時連絡
- 選任前・選任後研修
- 給与、手当、残業、休日当番
回答がない欄を問題なしと推測しません。
負担と支援を一文にする
「A社は工場併設だが夜間当番が一人、B社は外注だが補助者と緊急工場がある」のように、作業の多さだけでなく判断支援を文章にします。
承諾前に必要な条件を決める
選任、勤務地、担当台数、兼務、勤務帯、手当、休日対応、研修費用は内定承諾前に確認します。規程本文を入社後にしか見られない場合は、説明者と閲覧時期を聞きます。
公式資料は法令・規程・地域案内で読む
整備管理者制度は、道路運送車両法、施行規則、国土交通省の制度案内、整備管理規程、運輸支局の研修・届出案内を組み合わせて確認します。一つの古い資料だけで現在の選任可否や期限を決めません。
法令で選任と権限を確認する
道路運送車両法で選任、権限付与、届出の枠組みを、施行規則で対象車両、資格要件、9つの権限を確認します[1][2]。
国土交通省の案内で実務へつなぐ
日常点検、定期点検、整備管理規程、補助者教育、大型車の車輪脱落防止を公式ページで確認します[3][4][9]。
管轄運輸支局で申込と届出を確定する
研修日程、予約、届出様式、添付書類、証明方法は地域と年度の案内へ戻します[5][6][7]。求人票の古い日程を確定情報にしません。
まとめは権限・記録・代行体制で選ぶ
整備管理者の求人は、自動車整備士資格や整備経験だけでは比較できません。7管理場面と5確認項目の35欄で、責任者、判断根拠、実施担当、記録、不在時手順を確認します。
良い求人は車両を止めた後まで説明できる
異常発見、使用保留、確認、工場、代車、運行管理、復帰、記録までを説明できる会社なら、整備管理者一人の経験へ依存せず、車両の安全を管理しやすくなります。
最後に6点を確認する
- どの使用の本拠で、どの車両を担当するか
- どの選任要件を満たし、いつ届け出るか
- 日常点検と運行可否を誰が実施・判断するか
- 整備計画、外注、記録をどう管理するか
- 補助者と夜間・休暇時の代行者がいるか
- 研修、手当、残業、呼出しをどう扱うか
この6点を求人票、面接、労働条件通知書、整備管理規程で順に確認すれば、名義だけではなく、必要な権限と支援を持って働ける職場かを判断できます。
